まさかチャリで来るとは  

自由律俳句のブログです   タイトルは 『まさかジープで来るとは』のパクリです(笑)

2014-01-01から1年間の記事一覧

大人になってポストが嫌いになった

◆ 敵は紫外線ですねとダース・ベイダーみたいな人を見て心の中で ◆ B型ですけどとふて腐れたような顔で ◆ シャンプーが目に沁みるが怖いから開けたまま ◆ 汗までファンデーションに塗りこめ仕事に向かう ◆ 手をたたいて笑う人が苦手だ ◆ 落ちている蝉は侮れ…

梅雨の居ぬまに洗濯

◆亡き人の家の庭にも花の咲く ◆自転車の雪崩来たオイどうする ◆甘露飴の月をほおばりほおばり夜道を歩く ◆特売の野菜をひとつ買ってはみたものの ◆青空を贅沢に使いに行く人を見送る ◆テレビの人の名前が思い出せず無駄に夜を過ごす ◆青空を広げて干して梅雨…

ゆるキャラもう飽きた

◆それでも騙されて払える金があることを少々妬む ◆まだ出来るかと3秒だけ両手離し ◆脳みそみたいな迷路ばかり書いてたあの子の今 ◆まだ最後まで言ってない ◆助けた蜘蛛に恩を着せる ◆体育祭の後はしばらくちょっと仲が悪い ◆笑顔が老ける人 ◆45リットルの袋…

あの人は絶対ラーメン屋に入るという足どり

◆ 候補者を消去法で選ぶにしても ◆ 売ったり買ったりしてよいのか人間のものなのか月は ◆ 封の開いたウインナーすら持っていけと渡す母の手の皺 ◆ 冬眠出来る細胞が欲しい ◆ 休日の湯船の窓から見る雪の暖かさ

しまったお年玉付き年賀状じゃなかった

◆ 一週間分の食費を甥のお年玉袋に入れる ◆ その曲自体が懐かしいというわけではなく ◆ バナナ世代と言うテレビにバナナの栄養なめんなよと呟いてみる ◆ いいところでナウシカ死んだの?と聞いてきたのが嫌いになった原因 ◆ 通行量を計るスイッチの音にちょ…

巨大生物というタイトルに弱い

◆スマホのキラキラ年賀状メールに未だに返信できないでいる ◆背後の足音にうぬぼれる程若くはない ◆母に似てきたと美容室の鏡にちょっと落ち込む ◆店の片隅の鏡でそっと服をあててみる ◆この時期はこたつむりになって冬眠したい ◆おはようございますおめでと…